死神の精度
「死神の精度」_伊坂幸太郎
面白い。たまらなく面白い。
あまり記すとネタバレになってしまうので、書きたくとも書けないのが残念やけど、俺を信じて読んでみて。としか言いようがないね。
独特の倫理観とユーモア、偏見を持ちながらも哀愁(toyo)すら感じさせる物語。
彼の才能にはいつも驚かされてばかりで、「そうきたか」と(もちろん良い意味で)毎回期待を裏切られます。
そんな「伊坂幸太郎」ワールド全開の作品。
俺、基本的にリアリストなので、ファンタジー、仮想、空想、夢物語には一切(実はそうでもないけれど)興味がないけど、伊坂ワールドにはそれを超越するものがあるような気がします。
この作品に限らず、伊坂作品には現実離れした設定がめっちゃある。
けど、それを現実にあるかのように巧みに誘ってくれる。そこがうまいんだよねー。ほんとまいるね。
また、レトリックな表現も見物で、「ほぅほぅ」「これすげぇな」と納得させられるものが随所に見られます。
あとあと、上にも書いた、「偏見」ってのも面白いところで、伊坂幸太郎のめちゃくちゃ偏った倫理観がユーモアとなり、途中途中でちょっとはにかんでしまいます。
基本幸せな感じが漂うしね。
とまぁ、偉そうに感想(批評ではない)を綴ってはみたものの、俺がこんなこと書いていいのかと思いつつ書いてるのが本音やけん。
まぁ、これを機に読んでみてもらって、面白かったとなればいいわけなんで、ちょっとでも気になったなら本屋で立ち止まってみればいいやん!!!!!
映画にもなるみたいやけん、そっちを見てみるのもいいかもね!
(小説読んで映画見て正解やった試しがないけど。「アヒルと鴨のコインロッカー」みたいにならないことを祈るのみ)
今から待ち遠しいね。
あー、ユーモアって素敵やん。
「死神の精度」
4 件のコメント:
俺、「陽気なギャング」と「グラスホッパー」と「オーデュボンの祈り」を読んだんじゃけど、それよりおもろい?
>024
お、さすが。
コメントが難しいでおなじみのこのブログにコメントくれんのは024さんだけっすよー。
感謝感謝。
いやー、ついさっきまで誰が読んでも面白いはず!と思いよったら、紀伊国屋の知り合いが「うーん」って言いよった!
俺はそれらより面白いとおもったんだけどなぁ。
どうだろう。
ちょっと自信喪失です。
ただ言えるのは伊坂幸太郎らしい本です。
伊坂ファンの俺は、超面白いと思ったし!
伊坂幸太郎っぽい…か。
実は、3冊読んだんじゃけど、ガツン!!とは来んかったんよね。
確かにおもろいんじゃけど、そこまでは…って感じなんよ。
でも、ファンタジーが好きじゃないttmさんが惚れるっていうのは凄いね。
現実と空想のバランスがうまいんじゃろーか。
「ゴールデンスランバー」は読んだ?
>024
もう、メール感覚の返信っぷりやね。
読んでねーわ。
それも気になるけど、それよか「乳と卵」が読みたい!
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